木目の種類
前回の記事では突板についてご説明しましたが、今回はその突板でも重要な意味を持つ木目についてご紹介したいと思います。
木目には樹種ごとに個性があるのはもちろん、個体ごとにも異なり、さらに製材時のノコギリの入れ方によっても表情が変わります。
そんな奥深い木目ですが、その見た目によって大きく3つに分けることが出来ます。それぞれの特徴について、実際に様々な樹種のサンプルも交えながらご紹介したいと思います。
1.柾目
柾目(マサメ)とは、平行に均等に通った木目のことです。製材の際、丸太の中心を通してノコギリを入れることで現れます。材の持つ特徴としては、製材後の反りが少なく丈夫であることがあげられます。その製材法のために無駄が多くなり、コストが高くなります。見た目としては板目に比べて大人しい印象になりますが、目の詰まった柾目は落ち着きがあり、和室の化粧柱には柾目が好まれて使われてきました。
2.板目
板目(イタメ)は、丸太の半径を通らずに製材したときに現れる木目で、山型やタケノコ型のような波打った形状です。
その見た目が面白く装飾的にも使われますが、反りなどの狂いが起こりやすいため、木取りの際に大きく曲がってしまいます。天板などの部材に加工するには、一旦乾燥させてから平らに直していくことになります。
木目の美しく出た板目材は、突板としても家具や楽器などに重用されます。
3.杢目
製材した際、稀に杢(モク)と呼ばれる特殊な木目が現れることがあります。非常に豊かな表情を見せてくれる木目の中でも特に個性的で、とりわけ装飾的にすぐれた美しい杢は希少で、昔から高級家具や楽器、建具などに用いられてきました。
木が風に吹かれてしなることで出来る縮(チヂミ)、虫食いの跡に樹液が流れて出来たスポルテッド杢など、その表情も要因も様々です。
4.木目を活かしたオーダー家具
85inc.では個性的な木目をもった突板を使用して、世界に一つだけのオリジナル家具を製作することができます。
お気軽にお問い合せ下さい。